HOME太陽光発電

4. 家庭用の太陽光発電でも儲かるか

売電価格が高ければ儲かる

誰もが気になることが、太陽光発電は果たして儲かるのかという点です。結論は、家庭用の規模でも儲かる計算結果を得ました。但し、売電価格が48円/kWという前提条件付きです。

2010年の実績から計算した売電料金が96,816円。これだけでは儲けることはできないため、太陽光発電から自宅で消費した電気代(太陽光発電が無ければ東京電力に支払した電気代)を計算しますと、誤差はありますが、69,259円前後になるかと思います。合計で、2010年の利益は166,075円となりました。

10年後の利益は、大きな気候変動は無いということを前提に、単純に2010年の利益を10倍しました。しかしながら、太陽光発電にて得られた電気を東京電力に売電したり、自宅で使用するために電気を送る機能を持つパワーコンディショナーという装置の交換が10年に1度と言われています。そこで、この装置の交換費用を概算として500,000円計上し、10年後の利益は1,160,750円と算出できます。実際には太陽光発電の設置のため、初期コストとして2,000,000円を要したことから、10年後では大幅な赤字です。

太陽光パネルの寿命は約20年と言われ、20年後には太陽光発電に関する装置一式を交換することを考えて利益を計算しましたところ、2,821,500円となりました。この額から最初の太陽光発電の設置費用の2,000,000円を引くことで、20年後には821,500円の利益が見込める結果を得ました。つまり、太陽光発電は損はしないという結果になります。

ここで一つ問題は、売電価格です。48円/kWは最初の10年間の契約でして、10年後の売電価格は決まっていません。採算の観点からは、40円台の売電価格を望みます。

もう一つの問題は、20年後に新たに太陽光発電を設置するかどうかの決断ができない場合があるという点です。例えば、太陽光発電の交換時における私の年齢が70歳でしたら、さすがにあと20年間生きられるかどうかは分からないため、太陽光発電の設置は見送ると思います。このように世帯の事情が発生します。

 

このページのトップへ